台東区のツノ」を歩く区境さんぽ|谷中で3つの区が出会う場所へ|センチュリー21クレール不動産
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台東区のツノ」を歩く区境さんぽ|谷中で3つの区が出会う場所へ2026-10-23
こんにちは、センチュリー21クレール不動産の山本です。
先日、台東区の地図をぼんやり眺めていたら、北西のあたりに不思議な形を見つけました。文京区と荒川区のあいだに、台東区が細長くツノのように突き出している部分があるのです。
調べてみると、ここは台東区谷中3丁目の一角。街の境界線を研究している「境界協会」では「台東区のツノ」と呼ばれているそうです。そう聞くと、ますます気になってしまって……。そこで今回は、この「台東区のツノ」の先端を目指して、区境さんぽに出かけてきました。
この記事のポイント
- 「台東区のツノ」は、台東区谷中3丁目の細く突き出した部分。先端付近では台東区・荒川区・文京区の3つの区が接しています
- 日暮里駅西口から夕やけだんだん、谷中銀座、よみせ通りを通るルートなら、3つの区を行ったり来たりしながら歩けます
- 夕やけだんだんは荒川区、谷中銀座は台東区と荒川区にまたがる商店街、よみせ通りは台東区と文京区の境目です
「台東区のツノ」ってどんな場所?
地図で見ると、2つの区のあいだに細長い“ツノ”
台東区は東京23区でいちばん面積の小さい区で、広さは約10.11平方キロメートル。上野や浅草のイメージが強い区ですが、北西の谷中エリアに目を向けると、区の境目がぐっと複雑になります。
地図アプリで区境を表示してみると、谷中3丁目のあたりで台東区が細く突き出し、その先が文京区(千駄木)と荒川区(西日暮里)に挟まれる形になっています。これが今回の目的地「台東区のツノ」です。
境界マニアのあいだで知られる「台東区のツノ」
地図の専門家が主宰する「境界協会」という集まりがこの部分を「台東区のツノ」と呼んでいて、テレビの街歩き番組で紹介されたこともあります。特に注目されているのが、台東区・荒川区・文京区の3つの区が交わる先端の部分です。
地図で見るとほんの小さな出っぱりですが、その先端では3つの区が出会っています。実際に歩いてみると、どんな景色が待っているのでしょうか。
今回歩いた区境さんぽルート
スタートはJR日暮里駅の西口、ゴールは東京メトロ千代田線の千駄木駅です。寄り道しながらのんびり歩いて、私の場合は1時間ほどでした。
順番 スポット 区 ひとこと 1 JR日暮里駅(西口) 荒川区 スタート。御殿坂をゆるやかに上ります 2 夕やけだんだん 荒川区 谷中銀座を見下ろす名物の階段 3 谷中銀座商店街 台東区・荒川区 2つの区にまたがる商店街 4 よみせ通り 台東区と文京区の境 かつての川筋がそのまま区境に 5 台東区のツノの先端 台東区・荒川区・文京区 3つの区が接するポイント 6 東京メトロ千駄木駅 文京区 ゴール 歩いてみた① 「谷中の夕やけだんだん」は、実は荒川区
日暮里駅の西口を出て、谷中霊園を左手に見ながら御殿坂をゆるやかに上っていくと、5分ほどで「夕やけだんだん」に着きます。

※画像はイメージです夕焼けの名所として知られる階段で、上に立つと谷中銀座の商店街がまっすぐ見下ろせます。谷根千散歩の定番スポットなので、すっかり「谷中」だと思い込んでいたのですが、住所を確認すると荒川区西日暮里3丁目。最初の一歩から、いきなり区境の洗礼を受けました。
歩いてみた② 谷中銀座は2つの区にまたがる商店街
階段を下りると、谷中銀座商店街です。170メートルほどの短い通りに60軒ほどのお店が並び、昭和20年ごろに自然と生まれた商店街だといわれています。

※画像はイメージです面白いのは、ガイドブックなどに載っているお店の住所を見比べると、「台東区谷中3丁目」のお店と「荒川区西日暮里3丁目」のお店が混ざっていること。同じ商店街で食べ歩きをしているだけなのに、気づかないうちに台東区と荒川区を何度も行き来しているわけです。
建物や電柱に付いている住所表示を見ながら歩くと、「ここは台東区」「お隣は荒川区」と、ちょっとした宝探し気分になります。
歩いてみた③ よみせ通りは“川だった”区境
谷中銀座を西へ抜けた先で交わるのが、よみせ通りです。この通りは、台東区谷中と文京区千駄木の境目になっています。
実はこの道、もともとは藍染川(あいそめがわ)という川でした。大正時代に川にふたをする暗渠化が行われてその上に通りができ、夜遅くまで夜店が並んでにぎわったことから「夜店通り(よみせ通り)」と呼ばれるようになったそうです。
川が区の境目になり、その川が道に変わっても、境目だけは昔のまま残っている。そう思って歩くと、ゆるやかにカーブする道筋にも、かつての川の流れが見えてくるようでした。
歩いてみた④ ツノの先端で、3つの区が出会う
谷中銀座とよみせ通りのすぐ近くに、いよいよ「台東区のツノ」の先端があります。地図アプリで区境を確かめながら、ゆっくり近づいていきました。
先端付近に立って周りを見渡すと、すぐ横は荒川区、道の向こうは文京区。スマートフォンのカメラを向けると、1枚の写真の中に3つの区がおさまってしまいます。境界協会では、こうした3つの区の境目が交わる場所を「トリプルジャンクション」と呼び、見どころの一つにしているそうです。
ほかにも境界好きのあいだでは、隣り合う区の境界プレートの矢印がぴたりと向き合っている場所や、違う区の住所表示が並んでいる場所が“萌えポイント”として楽しまれているのだとか。私も気づけば、電柱や塀の住所表示ばかり探していました。
なお、このあたりは普通の住宅地です。立ち止まって写真を撮るときは、住んでいる方のご迷惑にならないよう、声の大きさや立ち位置に気をつけたいところです。

※画像はイメージです区境を歩いて感じた「暮らし」の違い
ここからは少しだけ、不動産の仕事をしている者としての目線で。
道1本、建物1軒を隔てて区が変わる場所では、見た目は同じ街並みでも、暮らしのルールが区ごとに違います。たとえば、ゴミの分け方や収集日、子育て支援の内容、公立小・中学校の通学区域、ハザードマップなどは、住んでいる区によって決まります。
区境の近くでお住まいを探すときは、「最寄り駅」や「町名のイメージ」だけでなく、その建物がどの区にあるのかも、ぜひ一度確認してみてください。今回の散歩で、私自身もあらためてその大切さを感じました。
「台東区のツノ」さんぽを楽しむコツ
- 地図アプリで区境を確認しながら歩く:区の境目を表示できる地図を使うと、今どの区にいるのかが一目でわかります
- 住所表示に注目する:電柱や建物の住所表示を見比べると、区境を“またいだ”瞬間を実感できます
- 夕方なら逆ルートもおすすめ:千駄木駅からスタートして、夕やけだんだんをゴールにすると、夕暮れどきの景色で締めくくれます
- 歩きやすい靴で:御殿坂や夕やけだんだんなど、坂と階段があるルートです
- 住宅地ではマナーを大切に:撮影は手短に、お住まいや人が写り込まないよう配慮しましょう
おわりに
23区でいちばん小さい台東区。小さいからこそ区の境目がすぐ近くにあって、少し歩くだけで3つの区を行ったり来たりできてしまいます。
階段を下りて、商店街を抜けて、かつての川を渡って、ツノの先端へ。区境をまたぐたびに、街の体温がほんの少しずつ違うように感じられたのは、きっと気のせいではないと思います。
次のお休みに谷根千を歩くときは、ぜひ足もとの“見えない線”にも目を向けてみてください。いつもの散歩道が、ちょっとした冒険に変わるはずです。
センチュリー21クレール不動産 山本
ページ作成日 2026-10-23























