リースバック
自宅を売却して代金を受け取り、買主と賃貸借契約を結んで家賃を払いながら住み続けます。

リースバックとリバースモーゲージの最大の違いは、自宅を売って賃貸で住むのか、自宅を所有したまま担保にして借りるのかです。住宅ローンは住宅の購入・建築・借換えなどに使う融資であり、自宅を現金化する方法ではありません。本記事では、所有権、資金使途、毎月の負担、住宅ローン残債、相続への影響から、3つの違いと選び方を整理します。
リースバックは売却、リバースモーゲージは担保融資、住宅ローンは住宅取得・借換えの融資です。同じ「自宅に住みながら支払いを見直す」という目的で検討されることはありますが、契約の法的・経済的な性質は別です。
自宅を売却して代金を受け取り、買主と賃貸借契約を結んで家賃を払いながら住み続けます。
自宅に抵当権を設定して融資を受けます。所有権は原則として本人に残り、返済方法は商品ごとに異なります。
住宅の購入・建築・借換えなどの資金を借り、元金と利息を返済します。自宅の売却代金を受け取る仕組みではありません。
| 比較項目 | リースバック | リバースモーゲージ | 住宅ローン |
|---|---|---|---|
| 契約の本質 | 自宅の売却と賃貸借 | 自宅を担保にした融資 | 住宅取得・借換え等の融資 |
| 受け取る資金 | 売却代金 | 借入金 | 住宅代金等に充てる借入金 |
| 所有権 | 買主へ移る | 原則として本人に残る | 原則として本人に残る |
| 毎月の負担 | 家賃 | 商品により異なる。リ・バース60は利息のみ | 元金と利息の返済が基本 |
| 資金使途 | 売却代金のため比較的自由 | 商品ごとに異なる。リ・バース60は住宅関連資金 | 購入・建築・借換え等の住宅関連資金 |
| 主な審査・条件 | 物件評価、家賃負担能力、事業者の取扱条件 | 年齢、収入、担保評価、物件・同居条件等 | 収入、返済負担率、年齢、信用情報、物件等 |
| 契約終了時 | 退去、再契約、買戻し等を契約に沿って判断 | 元金の一括返済または担保物件の売却等 | 完済すれば抵当権を抹消 |
| 相続との関係 | 自宅そのものは相続財産として残らない | 自宅と債務の処理方法を相続人が確認 | 自宅と残債、団信の適用を確認 |
一次情報:国土交通省はリースバックを、住宅を売却して現金を得た後、毎月賃料を支払って同じ住宅に住み続けるサービスと整理しています。住宅金融支援機構のリ・バース60は、住宅関連資金に使うリバースモーゲージ型住宅ローンです。
リースバックでは、自宅を売却した時点で所有権を手放し、その後は借主として住みます。借金ではないため元金返済はありませんが、賃貸借契約に基づく家賃を払い続けなければ居住を維持できません。
自宅を不動産事業者へ売却した場合、クーリング・オフはできません。国民生活センターは、強引な勧誘、相場より低い売却額、家賃値上げ後に支払えなくなった事例などを公表しています。その場で契約せず、価格と賃貸条件の両方を書面で比較してください。
リースバック単体の仕組み・流れ・通常売却との違いは、リースバックとは?売却後も住み続ける仕組みと注意点で詳しく解説しています。
リバースモーゲージは、自宅の所有権を原則として本人に残したまま、担保を設定して融資を受ける方法です。利用年齢、資金使途、融資限度額、金利、毎月の支払い、契約終了時の返済方法は、金融機関・商品によって異なります。
民間金融機関の一般的なリバースモーゲージには、生活資金へ使える商品もあります。一方、住宅金融支援機構と提携金融機関が扱うリ・バース60は生活資金には利用できず、住宅の建設・購入、リフォーム、既存住宅ローンの借換え、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金などが対象です。
所有権が残ることと、担保設定後も制約なく処分できることは同じではありません。将来売却する場合、転居する場合、同居者が残る場合、相続人が自宅を残したい場合の取扱いを、申込み前に金融機関へ確認する必要があります。
また、リ・バース60では融資対象住宅に耐震性・法令適合等の条件があり、担保評価によっては希望額を借りられないことがあります。毎月の支払いが利息のみでも、返済期間が長いほど支払利息の合計は増えるため、月額だけでなく総額でも比べましょう。
住宅ローンは、自宅の購入・建築・借換えなどを目的とする融資であり、自宅を売却して自由資金を得るリースバックとは目的が異なります。現在の住宅ローン返済を軽くしたい場合は借換えや返済条件の見直しが候補になりますが、金融機関の審査と契約条件が前提です。
借換えでは、毎月返済額が下がっても返済期間の延長により総返済額が増えることがあります。金利だけでなく、融資手数料、保証料、登記費用、団体信用生命保険、繰上返済条件を含めて比較してください。
選び方は制度名ではなく、「何のために、いつ、いくら必要か」から逆算します。自宅に住み続けたいという希望が同じでも、必要資金と所有権への考え方によって候補は変わります。
リースバックが候補です。ただし、通常売却後に別の賃貸住宅へ移る方法とも、手取り額と長期の住居費を比較します。
年齢や物件等の条件を満たすなら、リバースモーゲージ型住宅ローンが候補です。一般商品とリ・バース60の資金使途を混同しないようにします。
通常の住宅ローン借換えと、条件に合えばリ・バース60による借換えを比較します。毎月額だけでなく総返済額を確認します。
通常の仲介売却や買取を先に比較する方が目的に合う場合があります。リースバックを前提にせず、住み替え費用も含めて判断します。
「住み続けられる」だけでは選べません。リースバックでは家賃、リバースモーゲージでは利息と将来の元金返済、住宅ローンでは元金と利息の返済が続きます。希望居住期間と、その期間中に支払える月額を先に決めてください。
住宅ローンが残る家をリースバックや通常売却で処分するには、原則として決済時にローンを完済し、抵当権を抹消できる条件を整える必要があります。判定は「査定額と残債」だけではなく、売却諸費用まで含めて行います。
査定価格・売出価格・実際の成約価格は同じではありません。リースバックの買取提示額も別に確認します。
売却見込み額から仲介手数料、登記費用、印紙税等の諸費用を引いても一括返済額を上回るなら、通常売却またはリースバックを比較しやすくなります。実際の完済額は金融機関から一括返済予定日を指定して取り寄せます。
自己資金で不足額を補えるかを確認します。補えない場合は、金融機関の同意を得て任意売却を検討することがありますが、リースバックを選べば自動的に不足額が解消されるわけではありません。返済状況、債権者の方針、売却後の残債返済まで個別に整理する必要があります。
詳しい分岐は、住宅ローンが残っている不動産の売却方法|オーバーローンの対処法をご覧ください。すでに返済が厳しい場合は、任意売却の流れ・タイミング・税金差押えの注意点も参考になります。
通常売却・リースバック・残債を同じ基準で整理
台東区・荒川区の物件について、まず机上査定で売却見込み額を確認し、ローン残債と諸費用を並べて選択肢を整理します。
営業時間 10:00~19:00/定休日 毎週水曜日
月額だけでなく、希望居住期間中の総負担と、契約終了時に何が残るかを比較します。リースバックは融資ではないため金利比較だけでは判断できず、リバースモーゲージは毎月の利息が小さく見えても元金が残ります。
手元資金:買取提示額 − ローン一括返済額 − 売却諸費用
居住負担:初期費用 + 月額家賃×居住月数 + 更新・再契約等の費用
終了時:退去条件または買戻し価格・期限を確認
利用可能額:担保評価・年齢・商品条件等に基づく融資額
居住負担:支払利息 + 融資諸費用 + 固定資産税・修繕等の所有コスト
終了時:元金一括返済、物件売却、リコース条件等を確認
毎月負担:元金返済 + 利息
借換え負担:新ローンの総返済額 + 融資・登記等の諸費用
終了時:完済後に抵当権を抹消
管理費・修繕積立金、火災保険、引っ越し費用、介護・医療費、将来の収入減少を含め、住居費だけで家計を使い切らない計画にします。
リースバックでは売却済みの自宅は相続財産として残りませんが、売却代金の残額や賃貸借上の地位など、別の整理が必要になる場合があります。リバースモーゲージでは、自宅を残すなら相続人が元金を返済できるか、売却するなら期限と手続きはどうなるかを確認します。住宅ローンでは、残債と団体信用生命保険の適用条件を金融機関へ確認します。
相続、税務、契約解除、登記の個別判断は、不動産会社だけで確定できません。必要に応じて弁護士・税理士・司法書士・取扱金融機関へ確認してください。売却時の税金は、不動産売却の税金|税率・3,000万円控除・節税対策でも解説しています。
国土交通省は、住宅のリースバック取引に関する宅地建物取引業法の解釈・運用を明確にしたガイドラインを策定し、2026年10月1日の施行を予定しています。本記事の更新日である2026年8月22日時点では施行前ですが、契約者が判断するうえで重要な確認項目が具体的に示されています。
ガイドラインは、対象となるリースバック取引で宅建業者に適用される規定の考え方を示したものです。施行前後を問わず、売買契約だけでなく賃貸借契約も同時に読み、口頭説明と書面が一致しているかを確認しましょう。
最初に物件の価格とローン残債を把握し、その後に商品・事業者の条件を比べます。制度名を先に決めると、通常売却や借換えの方が目的に合う可能性を見落としやすくなります。
必要資金、資金を使う目的、必要時期、今の家に住みたい年数、所有権を残したいかを整理します。
登記名義人、住宅ローン債務者、一括返済額、抵当権、共有者の意向を確認します。共有不動産全体の売却は共有者全員の合意が前提です。
まず机上査定で相場感をつかみ、必要に応じて訪問査定へ進みます。査定価格・売出価格・成約価格の違いも確認します。
リースバックは買取価格と賃貸条件、リバースモーゲージと住宅ローンは融資条件を取得します。連絡条件を指定し、1社ずつ落ち着いて比較します。
家賃・利息・元金返済・諸費用・税金・修繕等を希望居住期間で試算し、契約終了時の資産と債務も並べます。
売買・賃貸・融資の各契約を読み、税務は税理士、法律は弁護士、登記は司法書士、融資は金融機関へ確認してから契約します。
台東区・荒川区でも、通常売却の市場評価、リースバック事業者の買取評価、金融機関の担保評価は一致するとは限りません。同じ物件でも、各方法の目的と審査基準が違うためです。
最初からリースバックだけに絞らず、通常売却、買取、住み替え、借換えを同じ表に並べると、価格と居住継続の優先順位を判断しやすくなります。
今の家に住み続ける方法を一緒に整理します
センチュリー21 クレール不動産では、台東区・荒川区を中心に、通常売却とリースバックの価格差、住宅ローン残債、売却後の生活計画を整理します。
査定のみのご相談も可能です。融資の可否・条件は取扱金融機関が審査します。
一番大きな違いは、リースバックが自宅の売却で、リバースモーゲージが自宅を担保にした融資であることです。リースバックでは所有権が買主へ移り、リバースモーゲージでは原則として本人に残ります。
売却代金と自己資金で住宅ローンを完済し、抵当権を抹消できる見込みがあれば検討できます。売却諸費用まで含めると完済資金が不足する場合は、借入先の金融機関と進め方を確認する必要があります。
住宅金融支援機構のリ・バース60は生活資金には利用できません。住宅の建設・購入、リフォーム、住宅ローンの借換え、対象となる高齢者向け住宅の入居一時金など、定められた住宅関連資金に使います。一般のリバースモーゲージは商品ごとに資金使途が異なります。
必ずしも住み続けられるとは限りません。普通借家・定期借家の別、契約期間、更新・再契約、家賃改定、第三者への物件譲渡などの条件で変わります。口頭説明だけでなく、賃貸借契約書で確認してください。
一律には決まりません。リースバックは売却代金と家賃、リバースモーゲージは融資額と利息・元金・所有コストを比較します。希望居住期間、相続、所有権、契約終了時の資産と債務まで含めて判断します。
まず不動産会社で通常売却とリースバックの価格目安を確認し、金融機関でリバースモーゲージや借換えの利用条件を確認すると比較しやすくなります。住宅ローン残債、一括返済額、家計の支払上限も準備してください。
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※更新時点の法令・制度・情報に基づく一般的な解説であり、個別案件は専門家・金融機関・行政機関等へご確認ください。