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専業主婦が離婚後も自宅に住み続ける方法|リースバックと再購入の注意点

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  • 専業主婦が離婚後も自宅に住み続ける方法|リースバックと再購入の注意点記事更新日:2026-07-13

    離婚で家はどうする?住宅ローンの残債や財産分与で揉めないための知識をまとめました。ペアローンやオーバーローンの対処法など、円満に解決するためのコラム集です。

    この記事のポイント(要点まとめ)

    離婚後も自宅に住み続ける方法は、住宅ローンの名義変更だけではありません

    • 離婚後の自宅は、不動産の所有者・住宅ローンの債務者・実際に住む人を分けて整理することが重要です。
    • 専業主婦や離婚直後で収入実績が少ない場合、単独で住宅ローンを借り換えたり、新たに借り入れたりすることが難しい場合があります。
    • リースバックは、自宅を売却した後に賃貸借契約を結び、同じ家に住み続ける方法の一つです。
    • 将来の再購入は自動的に保証されません。価格、期間、第三者への売却、融資利用の可否などを契約前に書面で確認する必要があります。

    ※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。離婚協議、財産分与、住宅ローン、税金、登記には個別事情が大きく影響します。不動産会社だけで判断せず、必要に応じて金融機関・弁護士・税理士・司法書士等へご相談ください。

    子どもの生活環境を守るため離婚後の住まいについて考える母親のイメージ

    離婚後の住まいは、子どもの生活環境と家計の両面から整理することが大切です。

    1. 離婚後の自宅は「名義・ローン・居住」を分けて考える

    離婚後も子どもの学区や通園環境を維持したい場合、「今の自宅に住み続けたい」と考える方は少なくありません。しかし、持ち家の問題は、単に「誰が住むか」だけで決められるものではありません。

    離婚時の不動産は、主に次の3点を分けて確認します。

    確認する項目 主な確認内容 注意点
    不動産の所有名義 単独名義か共有名義か、持分はどうなっているか 所有権を移転する場合は登記手続が必要です。
    住宅ローンの債務者 誰が借入れをしているか、連帯債務・連帯保証の有無 離婚協議だけで債務者や保証人の地位が変わるわけではありません。
    実際の居住者 離婚後に誰が住むか、子どもの生活環境をどうするか 住宅ローン契約や賃貸借契約の条件との整合が必要です。

    夫または妻の単独名義で購入した家であっても、婚姻中に夫婦の協力によって形成・維持された財産であれば、財産分与の対象として検討される場合があります。財産分与の内容は、まず当事者間の協議で決めることが基本です。協議がまとまらない場合には、家庭裁判所の調停または審判を利用する方法があります。

    法務省も、夫婦のいずれか一方の名義であっても、実際には夫婦の協力で形成された財産であれば財産分与の対象となり得ると案内しています。法務省「財産分与」も確認し、離婚協議書の内容と不動産の売買・登記手続を整合させることが重要です。

    離婚協議だけで住宅ローンの債務者は変更できません

    「離婚後は妻がローンを払う」「夫は返済しない」と当事者間で取り決めても、金融機関との住宅ローン契約上の債務者・連帯保証人が自動的に変わるわけではありません。債務者の変更、借り換え、連帯保証の解除、所有名義の移転を検討する場合は、必ず事前に金融機関へ確認してください。

    不動産の所有権移転や抵当権設定など、権利に関する登記の申請手続は司法書士へ相談できる分野です。参考:法務局「不動産登記申請手続」

    2. 専業主婦が住宅ローンを引き継ぐ際に確認したいこと

    離婚後に妻が自宅を取得し、住宅ローンも自分の名義にしたい場合、一般的には借り換えや新規借入れについて金融機関の審査を受ける必要があります。専業主婦の方や離婚直後で収入実績が少ない方は、単独での借り換えや新規借入れが難しい場合があります。

    ただし、住宅ローンの可否は年収だけで一律に決まるものではありません。金融機関ごとに、収入、勤続状況、他の借入れ、信用情報、担保評価、返済負担率などを総合的に確認します。

    主な確認項目 確認される内容の例 離婚時に特に確認したい点
    収入・返済能力 継続的な収入、返済額とのバランス 就職直後・転職直後などは取扱いが異なる場合があります。
    勤続状況 勤務形態、勤続年数、雇用の安定性 パート・契約社員・自営業等の取扱いは金融機関ごとに異なります。
    他の借入れ 自動車ローン、教育ローン、カードローン等 住宅ローン以外の返済も審査に影響する場合があります。
    不動産の評価 購入価格・担保評価・借入希望額の関係 借入希望額に対して担保評価が不足する場合があります。

    返済負担率の考え方の一例として、フラット35(保証型)では、年収400万円未満の場合は30%以下、年収400万円以上の場合は35%以下という基準が示されています。ただし、これは当該商品の利用条件であり、総返済負担率の基準や審査内容は取扱金融機関によって異なる場合があります。フラット35(保証型)の利用条件を参考にしつつ、実際の可否は金融機関へ確認しましょう。

    離婚後に妻が自宅を買い取る場合の名義変更や、住宅ローン残債がある不動産の整理については、離婚で住宅ローン残債のある家を妻が買い取る手順と名義変更でも解説しています。

    3. リースバックとは?離婚後も住み続ける選択肢

    リースバックとは、自宅を売却した後、買主と賃貸借契約を結ぶことで、売却した自宅に賃貸として住み続ける仕組みです。住宅ローンを妻名義へ借り換えることが難しい場合でも、売却代金を住宅ローンの返済に充て、賃借人として生活を継続できる可能性があります。

    ただし、売却代金だけで住宅ローンを完済できない場合は、自己資金の準備や金融機関との事前協議が必要です。また、リースバックは「ずっと住み続けられること」や「将来必ず再購入できること」を保証する制度ではありません。

    国土交通省は、契約内容や将来の収支計画を十分に理解しないまま契約するとトラブルにつながることがあるとして、売却価格、賃料、契約期間、更新・再契約条件などの確認を呼びかけています。国土交通省「住宅のリースバックに関するガイドブック」もあわせて確認してください。

    リースバックの基本的な流れ

    • STEP 1|売却価格と住宅ローン残債を確認する
      査定によって売却価格の見込みを確認し、住宅ローン残債、売却費用、財産分与の内容を整理します。抵当権が設定されている場合は、売却・決済に向けた金融機関との調整も必要です。
    • STEP 2|自宅を売却し、賃貸借契約を結ぶ
      売買契約・決済後は、買主との賃貸借契約に基づき、賃料を支払って住み続けます。普通借家契約か定期借家契約か、契約期間や更新・再契約条件を必ず確認します。
    • STEP 3|将来の住まいを改めて選択する
      収入状況や家族構成の変化に応じて、賃貸を継続する、住み替える、条件が整えば再購入を検討するなど、将来の選択肢を検討します。
    STEP 1

    自宅を売却する

    査定額と住宅ローン残債を確認し、売却代金でローンを完済できるかを整理します。

    STEP 2

    賃貸として住み続ける

    買主と賃貸借契約を結び、契約内容に従って賃料を支払いながら居住を継続します。

    将来

    将来の再購入

    収入や融資条件が整った場合に、再購入を検討します。

    条件による
    売却・賃貸借の基本的な流れ
    将来の選択肢

    リースバックの流れ:売却 → 賃貸継続 → 将来の住まいを再検討

    契約前に確認したい重要事項

    確認項目 確認する内容
    売却価格 査定根拠、近隣相場、住宅ローン残債・売却費用を含めた手取り額を確認します。
    賃料・支払計画 毎月の賃料、更新料、管理費等の有無を確認し、中長期的に支払えるかを試算します。
    賃貸借契約の種類 普通借家契約か定期借家契約か、契約期間、更新・再契約の条件を確認します。
    修繕・設備の負担 給湯器・エアコン等の設備故障、原状回復、修繕費用を誰が負担するか確認します。
    第三者への売却 所有者が第三者へ売却できる条件と、売却された場合の賃貸借契約の取扱いを確認します。
    将来の再購入 再購入の可否、期間、価格または価格算定方法、第三者への売却、資金調達ができない場合の取扱いを書面で確認します。

    税金・住宅ローン控除に関する注意点

    自宅を売却して譲渡所得が生じた場合、所得税・住民税の課税対象になる可能性があります。一定の要件を満たす居住用財産では、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし、売却相手、居住状況、他の特例との関係などに適用条件があります。

    また、居住用財産の3,000万円特別控除と住宅ローン控除は、売却・入居の時期などによって併用できない場合があります。将来の再購入を予定している方は、売却前に税理士または税務署へ確認してください。

    参考:国税庁「マイホームを売ったときの特例(No.3302)」

    4. モデルケースで見る検討の進め方

    モデルケース:子どもの生活環境を維持しながら住まいを整理したい場合

    • 相談者:30代・子ども1人と離婚後に同居予定
    • 不動産:元配偶者名義または共有名義の分譲マンション
    • 課題:住宅ローン残債があり、離婚直後は単独での借り換えが難しい
    • 希望:できれば子どもの転校を避け、同じ生活圏で暮らしたい

    ※ これは一般的な検討の流れを示すモデルケースです。特定のお客様の取引実績・結果を示すものではありません。

    最初に行うべきは「数字」と「契約関係」の見える化

    リースバックを含めた選択肢を検討する前に、売却価格だけで判断しないことが大切です。住宅ローン残債、毎月返済額、売却にかかる費用、財産分与の内容、離婚後の収入見込み、賃料を支払える期間を整理します。

    • 1|不動産の査定とローン残債の確認
      査定によって売却価格の見込みを確認し、売却後にローンを完済できるか、自己資金が必要かを整理します。
    • 2|離婚協議と金融機関への確認
      所有名義、ローン債務、連帯保証、財産分与の内容を整理し、必要に応じて弁護士や金融機関へ相談します。
    • 3|買い取り・通常売却・リースバックを比較
      賃料負担、契約期間、子どもの学校、引越しの可否、将来の収入見込みを踏まえて比較します。
    • 4|将来の再購入は資金計画から逆算
      再購入を希望する場合は、自己資金、収入実績、再購入価格、住宅ローン審査などの条件を確認します。
    不動産スタッフが女性に契約書と離婚後の住まいの選択肢を説明しているイメージ

    不動産の売却条件だけでなく、離婚協議・住宅ローン・賃貸借契約をまとめて確認します。

    将来の再購入を希望する場合は、口頭説明だけで判断しないことが重要です。再購入に関する合意が設けられる場合でも、再購入できる期間、価格または価格算定方法、第三者へ売却された場合の扱い、住宅ローンを利用できない場合の扱いを、契約書・覚書などの書面で確認してください。

    5. 離婚時の住まいで比較したい選択肢

    離婚後も自宅に住み続けたい場合、リースバックだけが選択肢ではありません。住宅ローン残債、収入、子どもの年齢、相手方との協議状況によって検討すべき方法は変わります。

    選択肢 主な特徴 確認したい点
    妻または夫が買い取る 一方が不動産を取得し、ローンを借り換える、または残債を完済する方法です。 融資審査、残債、財産分与、登記、税金、諸費用を確認します。
    通常売却する 第三者へ売却し、住宅ローンの返済や財産分与を整理する方法です。 売却価格、売却期間、引越し時期、残債の清算方法を確認します。
    リースバックを利用する 自宅を売却した後、賃借人として一定期間住み続ける方法です。 賃料、契約期間、更新・再契約条件、修繕負担、将来の住まいを確認します。
    共有のまま保有する 一定期間、共有名義や住宅ローンの関係を維持する方法です。 金融機関への確認、返済負担、固定資産税、売却時期、相続・再婚等の将来リスクを確認します。

    売却価格が住宅ローン残債を下回るオーバーローンの場合、通常の売却だけではローンを完済できず、自己資金の準備や金融機関との協議が必要になることがあります。

    金融機関の同意を得て任意売却を検討するケースもありますが、任意売却を進められることや希望条件で売却できることが保証されるわけではありません。返済が難しくなる可能性がある場合は、状況が深刻化する前に金融機関・弁護士・不動産会社等へ相談してください。

    離婚前に自宅の相場を確認したい方は、離婚前に相手に知られず家の査定を取る方法、住宅ローン残債と財産分与の全体像を確認したい方は、離婚時の持ち家と住宅ローン残債・財産分与の決め方もご覧ください。

    • 査定額と住宅ローン残債を同じ時点で確認する
    • 離婚協議書と売買・賃貸借契約の内容を矛盾させない
    • 債務者・連帯保証人を金融機関との契約書で確認する
    • リースバックでは賃料を含めた中長期の家計を試算する
    • 将来の再購入を考える場合は条件を書面で確認する

    6. よくある質問(FAQ)

    7. 離婚と不動産のご相談はクレール不動産へ

    離婚後の住まいは、売却価格だけでなく、住宅ローン残債、財産分与、子どもの生活環境、賃料負担などを総合的に検討することが大切です。
    荒川区・台東区のマンションや戸建てについて、現在の状況を整理するところからご相談いただけます。

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    この記事を書いた人

    山本 繁春

    特命係長・宅地建物取引士|センチュリー21 クレール不動産

    台東区・荒川区を中心に、不動産の売却・購入に関する相談に対応。離婚に伴う住まいの整理では、査定額、住宅ローン残債、不動産の名義、売却条件などを分かりやすく整理し、必要に応じて各分野の専門家への相談をご案内します。

    • 宅地建物取引士
    • 日商簿記検定2級
    • お客様第一の分かりやすい説明を重視

    コラム作成日:2026年4月16日 コラム更新日:2026年7月13日

    ※ 本コラムは2026年7月13日時点の法令・税制・公的情報をもとに作成しています。その後の法改正、金融機関の審査基準の変更、市況の変化により、内容が現状と異なる場合があります。
    ※ 住宅ローンの借り換え・債務者変更・連帯保証の解除等は、金融機関の承諾や所定の審査が必要です。離婚協議書のみで金融機関との契約内容が変更されるわけではありません。
    ※ リースバックの売却価格、賃料、契約期間、更新・再契約、修繕負担、再購入の可否は、事業者・物件・契約内容により異なります。契約前に売買契約書・賃貸借契約書・覚書等を十分に確認してください。
    ※ 本記事は個別の法律・税務・登記・融資に関する助言を行うものではありません。個別案件は弁護士・税理士・司法書士・金融機関等へご確認ください。


    記事作成日2026-04-16

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